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サイドストーリー4
第12章 嘘つきは恋の始まり
まだまだお昼の休憩は取れないな、と思った「世間では昼休みの時間」に
「5分!」と同僚に断って食堂へ行く。
まったく・・・
昼休みに2分話すのがやっとの社内恋愛に
それでも社外だったらこの2分もないか・・・と
自分を納得させて食堂にたどり着いた。
いつもよりざわざわしていたその周辺は
いつもチコちゃんが座っている場所で
チコちゃんの同期が勢ぞろいしていた。
その中に、見知らぬ顔があって・・・
やけにチコちゃんと仲がいい。
疲れもあってボーっと見ていた俺にチコちゃんが気がついて
「あ。野口さん」と声をかけた。
その声とともに、そいつの視線も一緒に飛んできて
「あの人が、谷城の彼氏?」
と、聞こえるような声で言う。
あいつはなんだ?
「野口さん、こちら清水君。N.Y.の建築営業から本社勤務になったのよ」
俺は、建築営業とN.Y.という言葉にビクッと反応する。
そんな俺を見て、清水は小さい声で
「野口さん、桐生さんと谷城を別れさせてくれてありがとうございます」
なんていう。
「なっっ」
あの事は、同期だって知らないはず。
「谷城は俺が知ってるって知りませんから」
慌てた俺をまた制して言った。
そんな俺たちを見て、チコちゃんは
「なに~?二人は知り合いだった?」
なんて優しく笑った。
「5分!」と同僚に断って食堂へ行く。
まったく・・・
昼休みに2分話すのがやっとの社内恋愛に
それでも社外だったらこの2分もないか・・・と
自分を納得させて食堂にたどり着いた。
いつもよりざわざわしていたその周辺は
いつもチコちゃんが座っている場所で
チコちゃんの同期が勢ぞろいしていた。
その中に、見知らぬ顔があって・・・
やけにチコちゃんと仲がいい。
疲れもあってボーっと見ていた俺にチコちゃんが気がついて
「あ。野口さん」と声をかけた。
その声とともに、そいつの視線も一緒に飛んできて
「あの人が、谷城の彼氏?」
と、聞こえるような声で言う。
あいつはなんだ?
「野口さん、こちら清水君。N.Y.の建築営業から本社勤務になったのよ」
俺は、建築営業とN.Y.という言葉にビクッと反応する。
そんな俺を見て、清水は小さい声で
「野口さん、桐生さんと谷城を別れさせてくれてありがとうございます」
なんていう。
「なっっ」
あの事は、同期だって知らないはず。
「谷城は俺が知ってるって知りませんから」
慌てた俺をまた制して言った。
そんな俺たちを見て、チコちゃんは
「なに~?二人は知り合いだった?」
なんて優しく笑った。