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サイドストーリー4
第16章 横浜ホールディング④
「分かってんじゃん」
「は・・・?」

「山崎、お前昨日受付の裏で美咲ちゃんに、受付はいいよなって言ってただろ」
「・・・・」

「女に仕事の忙しさをすねられて、お前はいいよな、なんていう男は最低だぞ」
「・・・・」

「大事な女だったら女に会うために時間作れボケ」
「・・・・」

「さて。分かったところで美咲ちゃんに謝ってこい。
ここは俺たちがおごってやる」
「はい」

「探偵君、明日は特別に休んでいいぞ」
「え・・・?」
「探偵君が明日やるはずだった仕事、俺たちが今日終わらせておいた」
「え・・・・」
「探偵君、仕事を抱え込むな。どうしても無理な時は相談しろ」

なんだか泣きそうだった。

経営管理に配属されて。
仕事内容から、同期に愚痴もこぼせなくて。
同期で経管に配属されたのは俺1人で、先輩たちの年は3人もいて
いいな。なんて妬みもあった。
がむしゃらに頑張ってきたけど、空回りだった部分もあったのかもしれない。

「はい。これからは相談します」

「あ、でも仕事は早く出来るようになってね。俺チコちゃんとデートしたいから」
「俺も!のぞみちゃんとの時間はお前にやらねーぞ」
「お前がテキパキやればいいんだ!俺だって花と映画に行く約束した日は相談されてもだめだぞ」

この3人は仕事以上に彼女と奥さんを大事にしてる。
「俺、先輩たちを見習います」
「当たり前だ!早く行け」

そう急かされて、店を出た。

END*****



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