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サイドストーリー4
第21章 虹色の楽譜②
3か月ぶりに日本に帰国した奏くんはこっちが心配するほどの忙しさで。
色々な所でコンサートや取材で日々スケジュールが詰まっていた。
「茜さんごめんね。なかなかゆっくり会えなくて」と
電話で謝ってくれるけど。
同じ国内にいるんだ。と思っただけで幸せだった。
「明日は夕方から豪さんのお店で弾くことになっているんだ。
1番前の席を予約したから、6年前と同じように仕事帰りに来てくれる?」
奏くんがそう言った。
「うん。楽しみにしてる」
そう言って電話を切った後、6年前のことを思い出した。
毎日のように、お店で奏くんとデートしたっけ。
懐かしく思い出して仕事帰りにお店に行くと、
まだお客さんは誰もいなくて。
1番前の席に案内される。
ピアノにスポットライトが当たって。
6年前と同じように、正装した奏くんがピアノを弾き始めた。
料理が出されて、それからボーイさんの姿もお客さんの姿も見えない。
1曲弾き終わった後、奏くんが
「今日は、このお店を貸し切りにしてもらったんだ」
と、優しい音を奏でながら話し出した。
色々な所でコンサートや取材で日々スケジュールが詰まっていた。
「茜さんごめんね。なかなかゆっくり会えなくて」と
電話で謝ってくれるけど。
同じ国内にいるんだ。と思っただけで幸せだった。
「明日は夕方から豪さんのお店で弾くことになっているんだ。
1番前の席を予約したから、6年前と同じように仕事帰りに来てくれる?」
奏くんがそう言った。
「うん。楽しみにしてる」
そう言って電話を切った後、6年前のことを思い出した。
毎日のように、お店で奏くんとデートしたっけ。
懐かしく思い出して仕事帰りにお店に行くと、
まだお客さんは誰もいなくて。
1番前の席に案内される。
ピアノにスポットライトが当たって。
6年前と同じように、正装した奏くんがピアノを弾き始めた。
料理が出されて、それからボーイさんの姿もお客さんの姿も見えない。
1曲弾き終わった後、奏くんが
「今日は、このお店を貸し切りにしてもらったんだ」
と、優しい音を奏でながら話し出した。