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サイドストーリー4
第21章 虹色の楽譜②
「茜さんが今の仕事を楽しんでいることは知っているけど。
俺のことを支えてほしいんだ。それを一生の仕事にしてくれないかな?」
「奏くん・・・・?」
「休暇が終わった後も、ずっとずっと一生一緒に過ごしてほしいんだ」
「奏くん!」
「拠点を日本に出来ればいいのかもしれないけど。
まだまだクラシックは向こうのほうが需要もあるし、
まだまだ勉強したいことも多いんだ。もう離れて暮らすことには耐えられない」
「奏くん!」
「結婚してほしい。
あの時―――。この店で俺に出会ってしまったことが
1つの運命だと、笑って諦めてくれたら嬉しいよ。
いきなり海外に一緒に来てくれと頼む無謀は承知してる。
けど、愛しているんだ。茜さんだけを。一生俺を支えてほしい」
いろいろな思いが、このお店での思い出と共に心に流れた。
このお店で、私たちは出会った。
そして辛い別れの間、私を支えてくれたのは
このお店だった。
そして私は、今、このお店で奏くんにプロポーズされたんだね。
「奏くん。会社には有給届けじゃなくて退職願を出すわ」
「茜さん」
「その曲を一生私の為に弾いてね」
「もちろん」
私は奏くん自身と、その指が紡ぎだす七色の音にキスをした。
END*****
俺のことを支えてほしいんだ。それを一生の仕事にしてくれないかな?」
「奏くん・・・・?」
「休暇が終わった後も、ずっとずっと一生一緒に過ごしてほしいんだ」
「奏くん!」
「拠点を日本に出来ればいいのかもしれないけど。
まだまだクラシックは向こうのほうが需要もあるし、
まだまだ勉強したいことも多いんだ。もう離れて暮らすことには耐えられない」
「奏くん!」
「結婚してほしい。
あの時―――。この店で俺に出会ってしまったことが
1つの運命だと、笑って諦めてくれたら嬉しいよ。
いきなり海外に一緒に来てくれと頼む無謀は承知してる。
けど、愛しているんだ。茜さんだけを。一生俺を支えてほしい」
いろいろな思いが、このお店での思い出と共に心に流れた。
このお店で、私たちは出会った。
そして辛い別れの間、私を支えてくれたのは
このお店だった。
そして私は、今、このお店で奏くんにプロポーズされたんだね。
「奏くん。会社には有給届けじゃなくて退職願を出すわ」
「茜さん」
「その曲を一生私の為に弾いてね」
「もちろん」
私は奏くん自身と、その指が紡ぎだす七色の音にキスをした。
END*****