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サイドストーリー4
第23章 カウントダウン
「あいつが・・・里香に気持ちを残していることには気が付いてた。
だから、早く本気の彼女が出来ればいいと思ってた」
「蒼・・・?」
「大学時代も、そのあとも、あいつは彼女を何度作っても
決して本気にならなかった」
「・・・・」
「ずっと心の奥底で心配だったんだ」
「え・・・」
「もう、何年前かさえ忘れてしまったあの時のように
里香が俺と別れて佐藤を選ぶことがあるかもしれないって―――」
「蒼!!!」
「ごめん。でもそれが隠していた本心なんだ」
心の奥を告白する蒼に私はびっくりした。
そんなことを考えていたなんて。
「蒼くんだけを愛してる。
そう思わなきゃ、結婚なんかしない」
呼び方が・・・無意識のうちに学生時代の呼び方になっていた。
「里香」
「蒼くん。蒼くんが私だけの蒼くんであるように、私も蒼くんだけの私だよ!」
ギュッと抱きしめて。
そしてキスをする。
好きだから、不安になる。
愛しているからこそ、疑ってしまう。
「蒼くん、これからもいろいろな感情が私たちを取り巻くと思う。
でも二人で話し合って乗り越えていこう」
私たちはその日、手をつないでいつまでもベッドの中で昔話をした。
END******
だから、早く本気の彼女が出来ればいいと思ってた」
「蒼・・・?」
「大学時代も、そのあとも、あいつは彼女を何度作っても
決して本気にならなかった」
「・・・・」
「ずっと心の奥底で心配だったんだ」
「え・・・」
「もう、何年前かさえ忘れてしまったあの時のように
里香が俺と別れて佐藤を選ぶことがあるかもしれないって―――」
「蒼!!!」
「ごめん。でもそれが隠していた本心なんだ」
心の奥を告白する蒼に私はびっくりした。
そんなことを考えていたなんて。
「蒼くんだけを愛してる。
そう思わなきゃ、結婚なんかしない」
呼び方が・・・無意識のうちに学生時代の呼び方になっていた。
「里香」
「蒼くん。蒼くんが私だけの蒼くんであるように、私も蒼くんだけの私だよ!」
ギュッと抱きしめて。
そしてキスをする。
好きだから、不安になる。
愛しているからこそ、疑ってしまう。
「蒼くん、これからもいろいろな感情が私たちを取り巻くと思う。
でも二人で話し合って乗り越えていこう」
私たちはその日、手をつないでいつまでもベッドの中で昔話をした。
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