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サイドストーリー4
第4章 噂をすれば恋
1週間前に金子さんが
「来週の火曜日、午後に半休とれるかな?」
と聞いてきたので、仕事の調整をして休めそうだったので
加藤さんに確認を取ったら
「金子から聞いてる。水曜日も午前中半休とっていいぞ。
山口、近頃頑張ってるからな」
なんて、あっさり休むことが出来た。

「本当は迎えに行くつもりだったんだけど、ごめん。
どうしても研究の関係で俺も午後半休しか取れなかった。
悪いけど、真樹一人で来れるかな?」
と言われた先は
横浜から八王子に出て、特急かいじに乗ってと指示され
塩山という駅で降りて。と言われた。

言われた通りに2時間かけて塩山まで行くと
半月ぶりの金子さんがいて、
なんだか嬉しくて駅で抱き付いてしまった。

「良く来たな。久しぶり」

その笑顔が嬉しくて
半月という時間がものすごく長く感じた。

ほぼ毎日電話をしているし、メールはまめにくれる方だと思う。
でもやっぱり、ぎゅって抱きしめられるこの距離は
何物にも代えがたい。

「どこに行くの?」
「乙女高原」

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