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サイドストーリー4
第26章 『先生』
「田島、本気でその男と二人で車に乗る気?」
「だったら?」

無言で見つめ合った。

「ふ~ん。じゃぁ俺が塾の帰りに莉奈センセを車に乗せてあげてもいいってことだな?」

莉奈先生は明らかに俺に色目を使ってる。
塾では田島と俺の関係は内緒だから俺はフリーな訳だ。

「・・・だめ」
「なんでだよ?田島は男と二人で乗るのに俺は何でだめなんだよ?」
「莉奈先生、絶対佐瀬先生の事・・・好きだもん」
「じゃぁ、木下君は田島の事好きじゃないのか?」
「・・・・・」

「子供っぽいやきもち妬かせようとすんな」
「・・・・」
「俺にやられて嫌なことは冗談でも言うな」
「だって・・・」
「あ?」

「佐瀬先生は大人だから。ヤキモチとか妬いてくれないですし。
莉奈先生はいつもわざとらしく一緒にいますし」
「それから?」
「・・・・それから、本当は連休も一緒に過ごしたいのに。
一緒に過ごそうって言ってくれないし」

「ごめん。昨日の模試、中3にとって大事だったからちょっと忙しくて
田島の事おざなりにした」
「はい・・・」

「次の次の連休は一緒にどこかへ出かけよう」
「次の連休は?」
「だから、そのサークルのお泊りに行くんだろ?木下君と」
「意地悪・・・」

「じゃぁ、何?田島はサークルのお泊りより、俺と一緒にいたい?」
「・・・・」
「田島がそう言ったら、旅行に連れて行ってやる」
「ほんと?」
「あぁ」
「一緒にいたいです!佐瀬先生と一緒にいたい!」
「いい子だ」

俺らは抱き合って、お互いの顔が見えないところで
お互いに苦笑いした。

勝ったのはどっちだろう?
まぁ・・・いいか。


END****
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