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サイドストーリー4
第27章 キスマーク②
「何を・・・買ってくれるの?」
「好きなものを」
歯を磨いて、髪をセットして。すっかり出かける用意の整ったしずかは
まだパジャマの私を笑いながら呆れて。
「早く着替えろ」
なんて目の前にしゃがんだ。
「予算は?」
なんて意地悪な質問をしてみる。
「珍しいな。欲しいものがあるのか」
しずかが少し嬉しそうに笑った。
「ちょっと高いわね。しずかに買えるかしら」
「買ってやる。何が欲しいんだよ」
「時間よ」
「時間?」
「今日は丸々1日、私にしずかの時間を頂戴」
「え・・・・」
「私とずっと一緒にいて、二人だけで過ごして、私のことだけ考えて。
仕事の事とか絶対考えちゃだめ。出来る?」
「・・・・・」
「仕事と私自身を比べて選ばせるなんて無粋なことはしないけど・・・・」
「けど?」
「寂しかったんだからっ」
そう言ったとたんに、ギュッと抱きしめられた。
「安い買い物だな。気のすむまで買ってやる」
頭の上でしずかはそう言って私のてっぺんにキスをした。
END*****
「好きなものを」
歯を磨いて、髪をセットして。すっかり出かける用意の整ったしずかは
まだパジャマの私を笑いながら呆れて。
「早く着替えろ」
なんて目の前にしゃがんだ。
「予算は?」
なんて意地悪な質問をしてみる。
「珍しいな。欲しいものがあるのか」
しずかが少し嬉しそうに笑った。
「ちょっと高いわね。しずかに買えるかしら」
「買ってやる。何が欲しいんだよ」
「時間よ」
「時間?」
「今日は丸々1日、私にしずかの時間を頂戴」
「え・・・・」
「私とずっと一緒にいて、二人だけで過ごして、私のことだけ考えて。
仕事の事とか絶対考えちゃだめ。出来る?」
「・・・・・」
「仕事と私自身を比べて選ばせるなんて無粋なことはしないけど・・・・」
「けど?」
「寂しかったんだからっ」
そう言ったとたんに、ギュッと抱きしめられた。
「安い買い物だな。気のすむまで買ってやる」
頭の上でしずかはそう言って私のてっぺんにキスをした。
END*****