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サイドストーリー4
第28章 数学のセンセイ③
「はいはい。そーゆー事は二人の時にやってね」
甘い空気を断ち切るように姉貴の声が響いた。

「ちょっと見せてね~」
と、抱き合っている俺たちの隣に立って時計をはめた弥生ちゃんの手首を持ち上げて
「あら。素敵。智樹にしてはいい趣味じゃない」
なんて笑う。

そんな姉貴に苦笑いして。
もう1つの包みを姉貴の手に押し付ける。
「何?私にもくれるの?」
怪訝そうな顔をして包みを開けて息を飲んだ。
「ちょっと・・・これ、弥生とおそろい?なんで私にも?」

弥生ちゃんの肩を抱きながら、当惑している姉貴を見上げる。
「弥生ちゃんを俺に会わせてくれたのは姉貴だから」
「・・・・」
「親父とお袋に弥生ちゃんの事をフォローしてくれたのも姉貴だし。
俺たちはいろいろ姉貴に助けられてる。
それに、何より俺と弥生ちゃんより
姉貴と弥生ちゃんのほうが付き合いが長いだろ」
「・・・・」
「だから。違うものよりおそろいのモノを送りたかったんだ」
「智樹」

「弥生ちゃん、弥生ちゃんだけに、じゃなくてごめんね。それは次の時でいいかな」
「ううん。真樹とおそろいですごくうれしいよ。ね。真樹」
「う、うん。私にもありがとう」

そんな智樹が大好き。
そう言って弥生ちゃんは姉貴の前で俺にキスをした。


END*****



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