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月の吐息
第4章 美月
「あ、っ・・・は、ん・・・・」


指が引きぬかれた瞬間、腰が熱く跳ねた。

一度ベッドが揺れて、戻ってきた健二はゴムの袋を口で破いてる。

その仕草だけで、また、腰の奥がキュンと疼く。


「健二・・・」

「分かってる。待ってろ」


素早くゴムを付けた健二が、脚の間に戻ってきた。


「寂しかった?」

「・・・・・・ばか」


ニヤニヤ声で尋ねながら、足の間の蕩けた秘所を掌で撫でる健二に、思わず笑う。



「なぁ、美月」

「ん?」



入り口に、健二の熱が、ピタリと押し付けられた。

そのまま身体を倒されて、顔が近づく。



「まだ、怖い?」

「・・・・・・」



ばか、健二。

どうして、いつもタイミングが・・・



「こ わ く な い」



良いの―――。



「っ!」

「あっ・・・、けん、じっ・・・・・・! あっ、んぁあ・・・ッ」







健二が私の中に入ってきて、不思議な感覚が沢山わきあがった。

熱くて、強くて、きもちいい。

悲しいような、嬉しいような、幸せなような。

その感覚を、うまく言葉に出来ないけど、言葉は要らない。

私達は、吐息を絡めて愛し合った。








「あっ、・・・・んっ、健二ッ・・・・あぁ・・・」


「んっ、・・・・くっ・・・・」


「あ、だめッ・・・、あ、イッちゃう・・・・・あ、健二ッ、待って、あっ、・・・」


「美月・・・! 俺も・・・」


「うん、・・・ッ、うんっ・・・あっ、ああ、ッ」


「愛、してるッ・・・―――ッ!」


「あ、・・・あぁ、ッ・・・・・んぁあアッ・・・!」







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