この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
月の吐息
第2章 満月






■満月■






1週間は案外長い。


あれから、まだ3日。
もらったネックレスの箱を開けたり閉じたりして、今夜も睨めっこしている。
そろそろ寝なきゃ、と思うのに、横になっても寝付けやしないから、開き直って電気も付けた。


光を反射する、不思議なデザイン。
月と星が組み合わさったみたいな、目を奪われる綺麗なネックレスだ。



―――正式に・・・プロポーズしたいんだ



―――一番、大事な距離にいたい





「あー、もう!」

仕事にも身が入らなくて、今日は、普段ならしないような変なミスをした。
全部、健二が悪い。怒鳴ってやりたいけど、あいつは国外逃亡中。
悔しくなって枕を殴ってみる。



「・・・いつ帰ってくるんだっけ」



壁にかけたカレンダーを見れば、先月のままだった。
仕方なくベッドから降りてカレンダーを捲る。



「あ」



明後日、私、誕生日だ。




/30ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ