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兄の狂気
第2章 嫉   妬

サークルの時この4人でよくタブルスを組む
あたし達はすぐ仲良くなって、今では
一緒にご飯食べにいったり遊びにいったりする仲。
休日には旅行もよく行く。
そして、美音と翔太くんが
なーんかいい雰囲気になってて。
そもそも前から、美音から翔太くんについての
相談はしょっちゅうされてて、
本人は気付いてないみたいだけど
翔太くんの事好きなんだろうなって思ってた。
実際、4人で遊びに行く時最初はあたしと美音、
哲平くんと翔太くんでいるんだけど、
いつのまにか美音と翔太くん、
あたしと哲平くんになる。
おっとりしてて優しい哲平くんとすごい波長が合う
あたしは、哲平くんと中学生時代の話で盛り上がって
その場でもまたいつも通りあたしと哲平くん、
美音と翔太くんの組み合わせになってた。
そしてその内お開きの時間になり、帰る方向が同じ
哲平くんと必然的に一緒に帰る事になった。
「もう遅いんで、家まで送りますよ」
普段は断るこのお誘いを、
アルコールでふわふわしてたあたしは承諾して、
哲平くんの家を素通りしてゆっくり歩き始めた。
「…あ、俺ん家で休んでくのもいいですよ、
大歓迎です」
この言葉には何て返したのかは記憶にない。
とりあえずふわふわしてて、哲平くんと手を繋いで…
あたしはお兄ちゃんが待つ家へと向かったんだ。
 

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