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兄の狂気
第2章 嫉 妬







…あぁダメだ。


熱があるこの人のセックスは愛撫だけで
意識飛ばされちゃうくらい濃厚なんだった。


「もっとっ…もっとして。もっといっぱい愛して、


お兄ちゃん…」


離れまいとしがみついて懇願するあたしに、
…お兄ちゃんは妖艶に口角を上げた。


「やぁっ、っ、っぁあ!…っん、あぁん…っ」


再開した激しい律動。


絶倫。


一言で言えば、お兄ちゃんはそれだ。


今のように、ヤキモチ妬いて機嫌悪かったら尚更…


「…なぁ瞳。一緒にいたあの男…
俺よりもセックス巧いか?
俺のより大きいか?なぁ…」


喘ぎながら首を振るあたしに妖艶な笑みを深め、
覆い被さってきて更に深く突かれる。


「あぁぁぁぁあっ!うっうっあぁっ…、…っ、…!」


激しく突かれすぎて声が出ない。


身体を弓のように仰け反らせ、
吐き気がするほどの快楽に涙を流す。


「してな…っん、してな、っいぃ…!あぁ…っ!」


次は中に出された。


ドクドクと流し込まれる熱い精液を感じながら、
身体は快楽に支配される。


お兄ちゃんと一緒にイったあたしは、
あまりの気持ちよさに意識を手放してしまった。


「…離してやらないよ。朝までずっと…な」


耳元で囁かれた言葉は、
意識を手放したあたしの耳には届かなかった。


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