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彼色に染まってく…
第2章 2人の想い
気持ちの整理が

全くつかないまま


放課後になった…



『麻由莉!
アイス食べて帰ろ!』



私を元気づけるために
凪が誘ってくれたこと

すぐにわかった。



『うん!行く~』

正直
そんな気分じゃない



けど…凪が心配そうに

私の顔を覗き込む姿が



なんだかかわいくて…

自然と笑顔になった。


凪はいつも
私を癒してくれる。





よく行く
オープンカフェで

一緒にアイスを
食べていると



先に食べ終わった凪が
言った。



『麻由莉…



私が今から話すのは
「もしも」の

話しだけど



違ってても…
とりあえず最後まで
聞いてくれる?


アイス食べながらで
いいから…』



『うん…わかった』



私が返事すると

凪は私の隣の席から
正面に座り直して


話し始めた。


『あのね…


もしも麻由莉に
今、好きな人がいて


その人と距離ができちゃって寂しいとか



その人と元カノが
会ってたことが…

ショックだったりとか
するんなら…



麻由莉は

ちゃんと


自分の気持ちを


その人に伝えるべきだ
と思うんだ。




今の麻由莉見てたら…

絶対その人のこと


好きだとしか…


思えないよ?




余計なお世話かも
しれないけど…

今のまま
モヤモヤした気持ち
抱えたまんまじゃ


次に進むことも…
できないでしょ?


もしも麻由莉が

ふられちゃったら…



私が
アイスおごるから!


で、一緒に
新しい恋でも探そう!

ね…?』



最後に

凪の笑った顔を見て


なんだか
泣きそうになった…



『私…
やっぱり佑貴のこと…

好き…なのかな…?』



ずっと

気づかなかったのか


それとも


居心地のよい

幼なじみという関係が




壊れるのが怖くて


気づかないふりを

していたのかも…



だって




ホントはいつも


心の中で思ってた




佑貴に…


愛されたいって


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