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彼色に染まってく…
第2章 2人の想い
『ここ…で…
降りる…の?』



そこは

私たちの降りる駅の
一つ前の駅だった。



『麻由莉さぁ

ひと駅分くらい…
歩けそう?

ゆっくりでいいから。


俺…ちょっと…

麻由莉に話したいこと
あるんだ。』



佑貴は優しい声で言う。


『うん…

まゆも…佑貴に話し…
あるから…』




『そっか、良かった。


まぁ…それにさ

あのまんま
乗ってるのも


居心地…悪いだろ?』



佑貴は

申しわけなさそうに
言った。




佑貴のせいじゃ
ないのに…


佑貴は
助けてくれたのに…



そんな思いを
伝えたくて…

私は涙を拭き


ぺこりと頭を下げて
言った。



『あの…佑貴…

助けてくれて…


本当にありがとう』




佑貴は無言のまま


私が

顔を上げるのを
待っていた。




そして

首をかしげる私を


しばらく見つめた後




急に


深く頭を下げながら
言った。


『ごめん!


俺が

麻由莉を
ひとりにしたから…


あんな…
怖い思いさせて




ホントごめんな』




『ちょっ…と

佑貴、顔上げてよ!


佑貴は
何も悪くないよ!?』




佑貴は

ようやく顔をあげ

私に優しく微笑むと
歩き始めた。



私も
佑貴に並んで歩く。




『麻由莉さ…昼休み…

教室で俺達の話し…
聞いてたんだよね?』



『あ…
ちょっとだけだよ。


全部は…

聞こえなかったけど…


その…先週、佑貴と
一緒にいた人が…



元カノ…っていうか

綾乃さんって人?』




『うん…

あの人とは中学の頃


半年くらいかな…?

つき合って…たんだ』




やっぱり…

わかってはいたけど



改めて本人の口から

真実を聞かされると…




胸がズキンとした。


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