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彼色に染まってく…
第2章 2人の想い
『佑貴の話しって…


綾乃さんのこと?』





『いや…うん…

あー…


俺の話し

結構長いし
ややこしいから…


先に…麻由莉の話し
聞かせてくれる?』




『えっ!?』




『何か…話しあるって
言ってたろ?』




『あの…えっ…と…』




赤面しているのが
自分でもわかるくらい

顔が熱い…




『佑貴、ちょっと…

ここ寄っていい?』




その道沿いには小さな公園があった。


確か

以前来たことがある。



2つあるベンチには


すでに

先客のカップルが
座っていたので



ガランとした
遊具広場の隅にある

ゴンドラみたいな
4人乗りブランコに
座った。




歩きながらより…

ちゃんと落ち着いて
告白したかったから…





『佑貴…


あの…



まゆね




佑貴のことが…





好きなの…




幼なじみとして
じゃなくて





ひとりの男の子として


佑貴のことが


好き…なんだ…』



『え…?』




『先週

佑貴と女の人が
歩いてるの見た時


なんだか
わかんないけど…

すごく…苦しかった。




何も
考えられなくなって


しばらく
動けなくなるくらい…




胸が…苦しくて。


その後…

佑貴に

距離おこうって
言われた時



すごく悲しくて…


ホントは
離れたくなかった。


絶対に嫌だと思った。




でも…



このままだと

まゆの存在が



佑貴の重荷になって


いつか

嫌われてしまうんじゃ
ないかって



不安で仕方なくて…



だって…
佑貴に嫌われるほうが


もっと怖かったから…




佑貴との

幼なじみ
っていう関係は



すごく
居心地よかったから


それが

壊れるのが怖くて…


自分の気持ちに
気づかないふりしてた





でも…ホントは…


ずっと、佑貴に

女の子として
見てほしかった…


ただの

幼なじみじゃなくて…



まゆのこと…

恋愛対象として


見て欲しかったんだ』


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