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彼色に染まってく…
第3章 秘密の告白
佑貴は目線を落として
腕時計を見た。



『やべっ!

もうこんな時間じゃん



あんまり遅くなると

おばさん
心配するからさ…


あとは…歩きながら
話していい?』


そう言いながら



ブランコに座ってる

私の近くまで
やって来た。




『わかった…


一応ママに
メールしとくから


そんなに慌てなくても
大丈夫だよ』




言いながら
ママにメールして



ブランコから
立ち上がった。




降りようとした時



荷物がブランコに
引っ掛かって



転びそうになった。




『あわゎっっ』



変な声を出しながら


バランスを崩した
私の前に





佑貴は
すぐに手を伸ばし



いたって冷静に
私の体を受け止める。




『麻由莉さん…



想定内すぎて


驚きも
しないんですけど…』



わざと
真面目ぶった声で

そう言った後



佑貴はクククッと


堪えるように笑った。




『なっ…


佑貴ってば


私のことバカにしてる
でしょっ!?』



恥ずかしくて


佑貴の両腕を
ギュッと掴んで

押しながら抗議する。



けれど




佑貴の体は

ビクともしない。



そんな私の両手首を



制止するように



佑貴の両手が優しく掴む。




『ハイハイ。


麻由莉の

そーゆーところも




俺は大好きだよ…』




甘い声でそう言って



佑貴はしばらく私を見つめた。



私は


恥ずかしさと驚きで



ドキドキが
止まらなくて…




佑貴に
手首を掴まれたまま



目の前にある佑貴の


逞しそうな胸板を



じっと見ていたら…





このまま佑貴に


抱きしめられたい…




そんな思いが


沸いてきて…



余計

ドキドキしていた…


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