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彼色に染まってく…
第4章 佑貴の過去

佑貴回想中

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『…その反応からして


全部あたりでしょ?』



その通りすぎて
何か怖いんだけど…


先輩に
1人Hとか言われて…

そんな姿を
想像されたかと思うと


すげー恥ずかしいし…



『言ったでしょ?
わかるんだって。


でも、

好きな人には
そんなこと…

知られたくないし


そんなに簡単には
言える訳ないよねぇ。


もし嫌われたら…

もし拒絶されたら…


って考えちゃう。



私も…同じだから…』



『確かに…

それもあるけど


俺が一番怖いのは




好きな人を…
大切な人を…

傷つけてしまうこと…



俺は

あいつのこと

傷つけたり
したくないから…』


言い終わった後


なんか無性に
恥ずかしくなった。


なに言ってんだ俺…


でも
なんとなく


綾乃先輩には

何でも話せそうな
気がしていた。


綾乃先輩は

さっきからずっと

片肘を机についたまま

ジュースのストローを
弄っている。


時々
髪をかきあげる仕草が

やけに大人っぽい。


とても中学生には
見えないよな…



『ふーん…

愛されてるね~彼女。



でもさ…


それって
矛盾してるよね?



彼女のことを
傷つけたくない…


な~んて言いながら



その彼女を

一番汚したいのは
どこの誰だっつーの』


そこまで言うと

綾乃先輩は急に
俺の方に顔を近づけて

囁くように
話しはじめた。



『本当は…



彼女を縛りつけて…

身動きできない
彼女の耳元で

いやらしい言葉
いっぱい囁きながら


恥ずかしがるその体を

時には優しく…
時には激しく…


なぶったり
責めたりして

いっぱい感じさせて


たまに…
焦らしたりして…

恥ずかしい
おねだりとかさせて…

彼女のこと…


壊れるくらい…

虐めたいんでしょ?』

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