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彼色に染まってく…
第6章 始まりの日
『他の人としないで…

麻由莉にしてほしい
て…思ったの?』


『そっ…

そう…なのかな…?

自分でも
よくわかんないよ…』


私は、恥ずかしすぎて
隠れるように

佑貴の胸に
顔をうずめた。


『麻由莉…

正直に答えて…?』


『な…なぁに?』


『SMのこと調べて…


麻由莉も想像した?』


『え…?』


『俺に


麻由莉が
虐められてるところ…

想像した?』


『しっ…
し…て…ない…よ』



『麻由莉…


俺は


正直に

って…言ったよね?』


急に低くなった
佑貴の声に


佑貴の胸に置いた手が

ビクッとなった。



『もう一度だけ

聞くよ?



麻由莉は


俺に

虐められてるところを


想像したんだよね?』




私は…

ドキドキしながら


頷いてしまった。


次の瞬間

『あっ…!』



佑貴が突然

私の体を


ソファーの背もたれに
強く押し付けた。



更に私の両手首を


素早く

私の頭の上で
ひとまとめにして


片手で押さえ込む…



一瞬の出来事で

抵抗する間もなかった



『ゆ…佑貴…?』



『麻由莉…


これからは…




何でも


正直に答えてね?




じゃないと…』


『あっ…!』


佑貴の顔が突然
近づいてきて


私の左耳に
息を吹きかけてきた。



そして

その耳元で囁く。



『その体で…


覚えてもらうことに
なるからね…?』

『あんっ…んっ…』


耳元で囁かれるだけで


左耳から

ゾクゾクする感覚が


全身に伝わってきて


思わず
声が出てしまった。


恥ずかしいよ…



佑貴はそんな私の顔を
覗き込み


クスリと笑う。



『麻由莉…

耳…弱いんだ?』



顔から

火が出そうなくらい
恥ずかしいのに…


両手を押さえられて
隠すこともできない…



佑貴に見られないよう

必死に顔を横に向けて



ささやかな抵抗を
試みる私を



佑貴は

楽しそうに見ている。



『かわいいよ

麻由莉…


すごく

いやらしい顔…



してるね』


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