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彼色に染まってく…
第9章 開花

佑貴回想中

~~~~~~~~~~

『あ~っ!
やっぱりダメだぁ!』


いきなり綾乃先輩が
ぼやいた。


『な、何が?』


俺は、いつものように

綾乃先輩に
SM雑誌や、画像を
見せられながら

先輩の理想の
ご主人様像について

延々と
話を聞かされていた。

相変わらず先輩は
話しながら欲情し…

自らの妄想に、恍惚と
している様子だった…


なのに…




『なんであたしじゃ
ダメなのよっ!?』


『は?何のこと?』


『佐久間くんの

ちんこ!』


『はっ!?』


『全然勃起しない!

あたしが、こんなに

エロ全開に話して
あげてんのに…

全然のってこない!』


『先輩!何をそんなに
興奮してんだよ?』


『あたし…
知ってるんだから…


佐久間くんは、

彼女もどきちゃんと
SMの妄想してる時は

ちゃんと
勃起してるよね?

なのに、あたしが
話しかけた途端に…

萎えちゃってるの!

そして
あたしがどんなに
いやらしい話しても

SM雑誌見せても
エロいDVD観てても

全然反応しない。

その後、ひとりでまた

彼女もどきちゃんを
妄想し始めた

佐久間くんのちんこは

またムクムク
元気になってくる…

そんなの、女として
屈辱じゃん!』


『先輩…
どこ見てんすか!?

そんなの言いがかり
じゃねーか…

しかも、彼女もどき
って…何すか?』


『だって、まだ
彼女じゃないでしょ?

でも、普通の友達以上
の関係ではある…

だから

彼女もどきちゃん!』



先輩、こーゆーとこ
鋭いんだよなー…



『まぁ、確かに…
言われてみれば

誰かと一緒に

エロ本とかDVDとか…

見てても立った記憶が
ないな…』


『でしょ?

あ~悔しいよ~』


『ちょっ…先輩!?』


綾乃先輩が突然俺の
股間に手を置いた。


『ねぇ…5分だけ…
触らせて…お願い…』



先輩の気が済むなら

と思い、俺はあえて
拒否しなかった。


5分後…さんざん


撫でたりさすったり
された俺の股間は



全くの無反応で…


やっと先輩は
あきらめてくれた。


俺は、その間…

絶対に麻由莉のことを
考えないように

アホなことばかり考え
乗り切った。


先輩に早くあきらめて
もらいたかったから…


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