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第4章 [04]帰り道

◆◇佑Side◇◆

ヤバい。

可愛すぎる。

あれは反則だろ。

帰り道、寒い夜道に自転車を走らせながら、
さっきから同じことしか考えていない。

俺の袖をつかんだあの手も、
可愛い台詞を言うあの口も、
全部俺のものにしたい。

そんなことを考えていると、携帯が鳴った。
葵からのメールだった。

『今日はありがとう』

それだけでも嬉しくて、
すぐに返信した。