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深海のパンツァー
第6章 *5*
***戦後***



レオンハルトの審問。
軍法会議とは非常な結論で決着するものだ。

レオンハルトの罪状は明らかである。

『敵戦闘艦の救助』

『最高機密兵器の漏洩』


大破し、沈むことが確定的な敵戦闘艦ジャスティス改を救助したのだ。
この時、ジャスティス改の火力は生きていた。


-*-

だが、ゲイツはレオンハルトを処刑台には上がらせない。
それに人生を捧げてもいい。


「審問長、弁護側は被告人の戦友であり、上級士官学校の同期生である理由で被告人の……いや、裏切り者の無罪を主張しております」

検察官のザウート大佐が言い放った。

「裏切り者……」

小さく呟くレオンハルト。

「ほう……腐った冒頭陳述だ」

ゲイツ中佐は席についたままそう言うと立ちあがる。

「検察は敵の救助と能書きを垂れているが、リヴァイアサンが浮上すれば敵戦闘艦ジャスティス級に撃たれる可能性は100パーであった!
先の戦闘でリヴァイアサンは被弾し機銃は損壊。
艦内の酸素濃度を考えるとトライデント(魚雷)発射は危険であり、戦闘を継続することは乗員の生命維持の観点から困難な状況であった」


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