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深海のパンツァー
第8章 6*リヴァイアサン
人生で一番輝いているのではないかとジョルジュは父の説明を補佐する。

「浮上した間は機銃にて警戒するため、緊急潜行では機銃要員が犠牲になる……機銃要員は必ず死を覚悟した士官を申請します。戦闘職たる少佐以上が好ましいでしょう」

ジョルジュは念を押してその部分を繰りかえした。

『機銃要員は死ぬ可能性が高い』こと。
この弱点は機銃要員の覚悟で是正できるとのシュミレーションであったが……

後に悲劇の原因となる。


「海中でも簡易な修復や排出、回収を行える作業アームが右左舷にあります。戦闘艦下部に潜り込み格闘戦もできれば、味方の被弾した艦艇をけん引することも可能です。
魚雷は海の神ポセイドンの槍から“トライデント”と名づけました。神などという偶像にすがる他国の愚民どもに人間の技術が神の力と同等であることを知らしめることになるでしょう」

父は真剣な眼差しでトライデントの説明をする。

「直撃であれば、天津やイヴァリスのジャスティス級を一撃で葬ることは可能です。直撃でなくても艦底を被弾した戦闘艦の末路は言うにおよびません。ですが、トライデントの搭載には限りがある。
その補給と整備にはわが社の補給母艦“ユーベリック級”に僅かな改修を加えれば機龍の支援ができるでしょう」


--**--

「すばらしい!!」

連邦軍元帥の賞賛を得たレオンハルト親子の人生は大きく変わった。
リヴァイアサンの姿を見た上層部はローウェルに機龍を発注し、莫大な購入費を支払うことで合意したのだ。


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