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第19章 泣きながら、あなたを…

けど、今はとにかく眠い。

いろんな事がありすぎて一気に疲れた1日になってしまった。

背中の傷を庇うように俯せになりながら体をベッドに沈めた。

枕に顔を埋めた瞬間、抗いようのない睡魔に襲われる。



あ…、駄目だ。

頭の中の考え事を少しだけでも整理しようとしたけど、眠くて仕方ない。

裸になった諸肌に触れる空気が心地いい。

いろいろあって疲れてるせいかな…？

頭の中からトロンと溶けてしまいそうだ…。








だけど、このまま眠りに落ちても夢の中まで椎葉さんの残像がちらついたら…。

そう思うと怖くて眠れない。

毎日毎日、嫌でも顔を合わせてるのに夢の中でまで会いたくないのに…。














そんな事を考えながらも私の意識は夢の中へと落ちていった。

安藤さんに悪いことをしたなぁとか、考えなきゃいけないことはたくさんあるのに…。