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Dolls…
第22章 遠い街角
確かに安藤さんと椎葉さんの屋敷を出て行くと決めたけど、この流れってもしかして、安藤さんの家に行ってしまう流れなんじゃ…?


「あ、安藤さん…っ?あの…、私は自分の家に…」

東京に借りてるアパートに帰らないと…。

椎葉さんとの時間が夢のようで気づけてなかったけど、アパートを空けてから何日も経ってる。

正直、そろそろ帰らないと大家さんも心配するだろうし、何より両親も心配してる。

帰って連絡しないと…。

しかし、安藤さんは…

「帰るって、あのアパートに?」

「え?」


安藤さん、何で私がアパート住まいだって知ってるの?

私がアパート住まいだって事は椎葉さんにも言ってない。

田舎から上京して来たって事ぐらいしか言ってないはずだ。

椎葉さんも知らないことを何で安藤さんが知ってるんだろう?

不思議に思っていると…。

「何か、秋人がいろいろ調べたみたいだよ。椿ちゃんの身辺調査みたいなやつ」

「し、身辺調査…?」

「うん。いくら他人の事には無頓着な秋人とは言え同居人の事は一応調べたんじゃないかな?」

……椎葉さんならやりかねない。

あれだけの地位と財産のある人なら1人の人間の身辺調査ぐらい訳ないだろう。

だけど、何だって私の事なんか調べたんだろう?

「多分、椿ちゃんの住まいが心配だったんじゃない?秋人のところにいる間ずっと留守にしてたでしょ?屋敷で秋人からいろいろ教えられたから」

「…なるほど」


私は椎葉さんの屋敷に"お邪魔します"と言って上がり込んだんじゃない。

椎葉さんが勝手に私を監禁してたのだ。

だから、私の住んでたアパートの事を気にして身辺調査なんかしてたんだ。

私の故郷は東京じゃないし実家も遠いし。



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