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第26章 Dolls…

肌と肌がぶつかり合う音。

獣みたいな叫び声。

ソファのスプリングが軋む音。


全部、全部…、外の豪雨が掻き消してくれる。

厚い雲、この闇に溶けていく。


「だ、だめ…、も、だめぇぇ…っ！あぁぁっ…」

椎葉さんのモノが奥を突き上げる度に私の体は反応して叫び声が漏れる。

それに連動するかのように椎葉さんの動きも早まっていく。


頭の中が掻き回されて何も考えられなくなる…。

頭の中が真っ白のまま。

この屋敷に舞い戻った時に感じてた不安や恐怖はいつの間にか無くなっていた。

と言うか、椎葉さんが考える余裕すら与えてくれない。

それほど、椎葉さんの体が熱くて愛しい。

胸も、頭も、体の隅々が椎葉さんに染まって行く。


「イッ…、あああっ！イクッ！！ああああ…っ！！」


抗えない。

椎葉さんに染まって行く。

止められない引力で椎葉さんに引き寄せられ椎葉さんに染められて、椎葉さんから離れられなくなっていく。


「イクッ！！あぁ…っ」

「まだだ…。俺がイクまで…」

「あぁぁんっ！！い、いやぁぁぁぁっ！！」


椎葉さんに壊されていく。



だけど、椎葉さんの手を取り

椎葉さんの囚人、人形になると決めた時から私は壊れ出したのかもしれない。

そう…、私はとっくに壊れていた。



手遅れな程に…。



「い、嫌っ！！やめ、て…っ、やめてっ！！あぁぁっ！！やめてぇぇぇぇっ！！」

「ほら、もっと嫌がれよ…っ」

首を左右に振りながら椎葉さんが与える快楽に必死に耐えていたが体も精神も既に限界を越えていた。

瞳からは涙が溢れ口からは唾液も垂れていて…、足は今にも倒れそうなぐらいにふらふらで立ってるのがやっと。