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第13章 裕美子の深層

「始める。きっちり耐えろ」

残り100回の最初の鞭が呻りをあげ、裕美子の無防備な胸に巻き付きました。

「・・・・」

声を出してはならないとのご命令です。きょう今までのもの以上に力を込められた一本鞭の激しい衝撃と痛みを、裕美子は必死に声を殺して耐えました。でも・・・

「・・む・・・ん・・・」

２発目はお腹でした。

「ん？　なんだ裕美子。今、声を出したか」

私は必死に首を振りましたが、次の瞬間、３発目が裕美子の大腿を襲いました。

「うっっ・・・う・・・うっ」

「たった３発目でこれか。絵里も相当の覚悟がいるようだな」

達也様は、裕美子と反対側に吊られている絵里様の方を向き、両手宙吊りの絵里様に立て続けに鞭を振るわれました。

「ああっっ・・あっ・・・うっ・・・うぐっ・・・・あぁっ・・・」

絵里様の白い肌に、見る見る内に凄惨な赤い鞭痕が刻まれていきます。鞭打ちの姿勢で立っている裕美子の正面の位置に吊られ、鞭打たれている絵里様を、裕美子はずっと見ていなければならないのです。

「ああ・・絵里様・・・申し訳ありません・・」

「あがっっ・・・あっ・・・・あ・・あ・・・」

この一週間、ずっと裕美子のそばにいて、お世話をしてくださった絵里様・・裕美子の心の支えでいてくだっさた絵里様・・・裕美子のせいで・・

絵里様への10回の鞭が終わり、達也様は向き直ってすぐに裕美子への鞭を再開されました。

再開からわずか４発目、乳首からわき腹にかけて鋭く巻き付いた鞭に、裕美子はまた声を漏らしてしまいました。