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貸出奴隷 裕美子
第15章 終章

八日目の朝

屋敷の地下室




入口に向かって全裸で土下座するひとりの奴隷

身体には無数の鞭痕

泣きはらした目

長時間の土下座でとうに感覚を失った下半身




コツ コツ コツ と

階段を下りてくる靴音

入口の錠が音を立てて外れ

厚い扉がゆっくりと開く



一歩ずつ裕美子に近づく男

勝手に顔をあげることの許されない奴隷

身体ががたがたと震える




「顔をあげろ」

奴隷が待っていた言葉

恐れてもいた言葉






「・・はぃ・・・」

全身を震わせたまま、ゆっくりと見上げる






そこに立っていたのは・・・





(完)

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