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貸出奴隷 裕美子
第6章 美樹の調教

「顔を上げろ」

ご主人様は私の顎に手をあて、さらに上を向かせました。

「達也から様子を聞いて覗きに来たが、粗相ばかりしている上に、いざ来てみたら調教も受けずにこんなところで一人でおねんねとはな」

「・・ご主人様・・・」

「俺の奴隷でいたいなら、俺のところに戻してほしいなら、ここでの調教をきっちり受けろ。それが嫌なら、お前と会うのは今日で最後だ。いいな、裕美子」

「・・ご主人様・・そんな・・最後だなんて・・・」

ご主人様にもう会えないなんて、考えられない・・でも、ここでのご調教にこれ以上・・・

「戻って来たい。ここでの調教は受けない。まさかそんなことが許されると思っているんじゃないだろうな」

言葉が出てこなくて、裕美子はただ首を振りました。ご調教から逃げ出せば奴隷失格・・・それは始めからわかっていたことでした。
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