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第1章 出逢い

「本日の朝礼は、放送にて行いますので、生徒の皆さんは着席してお待ちください」




登校したての女子生徒が、騒がしくお喋りをする中、教室に設置されたスピーカーから、聞き慣れた女教師のアナウンスが流れた。その中でも独り静かに読書を続けていたのは、林原未玖だ。




昔から友人が少なく、おとなしい性格の未玖は、文学書のカバーをフェイクに、いかがわしい小説を読んでいた。




主人公が彼氏との最中、という一番の盛り上がるシーンで、タイミング悪く教室のドアがスーッと開かれた。





「キャーーーーーー！！！！！！」