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第7章 動揺 × 鉢合わせ

side 鳴海 侑

その日は出先から直帰の予定だったのが、思ったより早く仕事が終わった。

取引先の会社から、唯が勤めている会社は近い。

唯とは最近会うどころか、連絡さえも出来ていなかった。

あいつからも連絡ないし……やっぱり怒ってんのかな。

俺はスマホを取り出し、唯に電話をかけた。

何度か呼び出し音を鳴らしたが、繋がらなかった。

久しぶりに外で一緒にメシでも食おうかと思ったけど……。

まさか怒って電話に出ないとか……俺はそっと溜め息をつき、仕方なく駅の方向へ歩き始めた。