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二人の距離は350m
第6章 ショック
「ちょ、ちょっと待ってください、お見合いするだけですよね?だったら先生が断られる可能性だって、まだあるじゃないですか」

露葉は高速で頭脳を回転させ、伊丹に前言撤回させる道を探る。

「それが、光栄なことに先方からのご指名なんです。校長先生に会いに学校に来た時に僕を見初めてくださったとかで」

「でも、でも話してみたら性格が合わないかもしれないし!」

「どんな方でも、僕は結婚するつもりです。僕みたいな男を気に入ってくれるなんて、それだけで奇跡ですから」

「嫌です!私、そんな結婚 認めません」

「…君に、僕の結婚に口を出す権利はありませんよ」


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