この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
タンバリンでできたオーロラ
第3章 キリングス・オブ・キングス3 ~凌辱のカードバトル~
「恐れながら、王様」
錬金術師がうやうやしく言いました。
「秘術は偽物ではつとまりません。ですから、私が本物と入れ替えさせていただきました」
「なんだと……そのような勝手を誰がしろと言った!」
王様はカンカンになって怒鳴りました。しかし、錬金術師は平気な顔で言葉を続けます。
「残念なのは王様のお心までは入れ替えることができなかったことでございます。永遠の命を本当に願う心があれば、秘術は完全なものとなったでしょうに」
「それでは、永遠の命は手に入らぬのか? 余の千の美姫を引き換えとしたというのに!」
「いいえ、王様。手に入りましたとも、しかし、望むのとは違う形で」
その瞬間、王国は粉々に砕け散りました。
百の臣下も千の美姫も、万の宝物も、そして王様も。小さく細かな破片となって世界中に飛び散っていったのです。
トレーディング・カード・ゲーム「キリングス・オブ・キングス」のカードの一枚一枚は、この無名の王国の破片です。プレイヤーは対戦やトレードを通じて無名の王国の復活を目指します。
しかし、注意してください。無名の王は、王国のすべては自分のものだと主張するでしょう!