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タンバリンでできたオーロラ
第25章 愛女神28
 ちょっと待って。待て待て待て。
 破戒と殺戮の女神って、カーリーの事だよね。

 ――そなたの国ではそう呼ばれているのですね。

 って、なんだよ他人事みたいに!
 どーやったら俺があんな巨大ロボみてーの止められるんだよ。

 俺が10人ばかりいた所で合体しても無理だぞ。
 ただの組体操だ。

 ――外見にまどわされてはなりませぬ。

 オンナは外見でしょー。
 だいたいデカクなくたって、あんなおっかないナリした女ムリ!

 だってここは日本だぜ?
 銃刀法からして違反だし、牙とかまで生えてんジャン!
 夜道で出逢ったら即110番だぜ?

 ――古来より、女神を屈服させしは愛欲。そなたはあの女神をそなたのパトスで押さえつけるのです。

 ……話を聞かない神様ですね、貴女。
 ワケわかんねーよ!

 パトスってなんだよ。
 バルスならわかっけど!
 俺はラピュタの末裔じゃないからムリなの!

 だいたい、アンタなんなんだよ。
 ギリシアの神様だろ!

 ここは日本なんだからアマテラスとかそういうのが出て来るんじゃないの? ギリシアの若者に頼めよな。

 ――ギリシアの若者は今経済危機でそれどころではないのです。

 だからって俺ぇっ!?
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