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第29章 あとがき

■ゆるふわ上司と俺様部下

　昔、勤め先の経営コンサルタントとして顧問をされていた方が――だいたい月に一度しか会社に顔を出さないのであまり話す機会はなかったのですが――言っていた言葉で印象に残っているものがあります。

「女性が縦巻きロールにしていたら必ずホメなさい。あれはカネと手間がかかるんです。だから、言われると嬉しい。それが秘訣です」

　なんの秘訣なんだかよくわかりませんでしたが。

　いや、私に向かってのアドバイスではないのでどうでもいいんですけどね。社長はそう言われてウンウンと神妙にうなずいていました。

　転職したあと、風のウワサで潰れたって聞きましたね、その会社。


　読書感想文。

　涼みに行ったレンタルビデオ屋さんで「映画感想文」特集として、子供向けの映画がズラッと並んでおりまして。

　よっぽど、官能モノを隣りかどこかの棚から持ってきて並べ替えてやろうかと思ったりもしましたが、出入り禁止にされるとイヤなので思いとどまりました。

　最近のガッコーはそんな感想文を書かせてるのか。
　先生も大変だな、と。

「先生は見てません」とか書けないしな。

　そう考えると並べ替えも案外人助けになるイタズラなのかもしれません。

　私は小学生の頃どんな本の感想文を書いたっけな。
「スターウォーズ　ファントム・メナス」とかだったような。

　いや、あれは中学の頃だったっけなー。
　忘れました。

　でも、ファントム・メナスでまだ良かった。
　あれがエピソードＩＩであってごらんなさい。

「アミダラを見るヘイデン・クリステンセンの目つきがエロすぎて恐かったです」とか、親呼び出されます。

　可愛らしいジェイク・ロイド坊やで本当に良かったです。


　……って、やっぱそれ映画の感想文なんじゃん！



　一発書き系。