この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
タンバリンでできたオーロラ
第30章 エロくて新学期!
 ほらね。目敏いさらか先輩は、僕の不審な挙動を見逃さない。

「いっ、いえっ……なんでもないです……」
「んんー? アヤシイなあ……さては可愛い子にでも見とれていたな!」
「そっ……そんなことありませんよ!」
「週番の挨拶運動にかこつけてガールウォッチングでもしてたんじゃないでしょうね!」
「めめめめ、滅相もないっ!」
「アハハ! 滅相もないって、いつの時代の人よ! 可笑しい!」

 さらか先輩は頭カチカチの真面目人間ってわけじゃない。冗談好きの柔らか女子だ。

 こうやってよく下級生をからかったりもするが、それはちゃんと節度をわきまえた範囲であって、しつこかったりもしない。そのせいか、どこか品すらあるように感じられるのだ。

「ンフフフッ……冗談冗談! わかってるわよ! トシアキ君はいつも頑張って活動してくれているものね!」

 これだ。
 先輩のからかいは涼やかに通り過ぎてゆく。

 そしてまたすぐに挨拶の声をかけ始めた。

「おはようございまあーす!」

 僕も慌ててそれに倣う。

「おっ……おはようございます!」

 いつもと同じ朝。一学期と同じように始まる清々しい新学期。
 そのはずだった。少なくともこの時点で、僕はそれを疑っていなかった。
 異変は放課後に起きた。

/619ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ