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タンバリンでできたオーロラ
第30章 エロくて新学期!
第二章エロくて図書委員!


 風紀委員会が終了すると、あんな事があったというのに皆は――さらか先輩すらも――あっけらかんとして服装を整え、下校していった。

 僕はというと、呆然とひとり校内に残ったままだった。
一体何が起きたのか? どうしてこうなったのか? ハッキリしない限り帰るのがためらわれる。

 夢? 夢だったのだろうか?

 でも、僕のオチンチンに未だに残るこの生温かい感触の残留はどうだ。脳裏に焼きついて消えることのない光景、さらか先輩のアソコからとろりと流れ落ちる僕の精液……あれはどうだ。

 今だって、こうしてぼうっと廊下に突っ立っているだけだけど、まだちょっとむし暑い夏の気温。窓の外に鳴り響く蝉の声。

 どれも物凄く現実感がある。

 さらか先輩とエッチが出来たし、晴れて童貞ともオサラバできたのだけれど、釈然としないために素直に喜ぶ気にはなれなかった。

「お腹……減ったな」

 独り言をつぶやく。

 丁度お昼だ。学食って今日開いてるのかな……。

 家に帰って食べるつもりだったけど、どうにもそんなに気分じゃない。さきほどの出来事の原因についてなんらかの答えを出したい。

 とは言っても、頭は混乱してしまって考えもまとまらない。ええい、腹が減ってはナントヤラとはその通りだな!

 開いているかどうかはわからなかったけれど、とりあえず学食を見てみようと、階段の方を振り返った時だった。

「きゃっ!」
「うわっ!」

 僕は後ろにいた誰かと思い切りぶつかってしまった。
 どさどさっと廊下に散らばる何冊かの本。

「ごっ……ごめんっ! あっ……峰雪さん……」

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