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タンバリンでできたオーロラ
第32章 頭取 権俵金蔵

「そうかそうか、悔しいか……ククッ。俺を憎みたければ憎め。憎い相手にイカされて、奉仕する自分がもっとみじめに感じられるぞ。そして惨めであればあるほど感じてしまう。淫らな姿を曝け出して悦ぶ。そういう男にこれからしてやる」

嫌そうに、しかし吐き出すこともできずに精子を嚥下する姿を鑑賞する。
むくり、と再び陰茎に血流が込み上げる

(たまんねえな……)



舌なめずりをする権俵のその顔は、女であればハッと見惚れてしまうほどセクシーだった。

彼は美しい男。
しかし、その心は醜く、よこしまなのだ。







《頭取 権俵金蔵 了》





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