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第32章 頭取　権俵金蔵

■頭取　権俵金蔵


久々の一発書き系。


先日、「バードマン あるいは（無知がもたらす予期せぬ奇跡）」という映画を友人にススメられていたのを思い出して観てみたら面白くて。

それで感想などを色々と考えていたら思いついたお話です。

あ、バードマンはホモなお話じゃないですよ。
この作品もホモがテーマじゃないしね。
いやどう見てもモーホーじゃねーか!　と言うなかれ(笑)

……確かに男が男のチンポしゃぶる話なんだけど、テーマはエロスであって、ホモセクシャルではないのです。どう楽しんでいただいても自由ではありますけど。

話を戻してバードマン。
作品そのもののも面白かったですが、レビューの賛否両論ぷりもまた面白い作品ですね。

「否定している人たちの価値観が揃って同じ」という所に象徴されている気もするのですが、ひどく挑発的な作品だと思います。

私自身は、これってゲラゲラ笑いながら楽しんで、ラストでは更に抱腹絶倒という傑作コメディーだよねという感想なのですが、なんか「つまんねー、わかんねー」と真剣に激怒してる人とかいっぱいいる(笑)

いや、ネタにマジギレしてどーすんのって感じですけど。

でも、わかんないってのもわかります。
わかる人だけわかって笑ってくれってスタンスというのは容易に見て取れますから。一定数の観客を潔く切り捨ててる。

切り捨てられてんだから、怒ってもいい(笑)
テメーこの野郎、俺が面白がれる作品作りやがれ！　ってのは正当な憤りでしょう。


というわけで、この「頭取　権俵金蔵」。
切り捨てまくってます。これを読んで性的に喜べる読者ってどれぐらいいるんだろ？

男性向けエロラノベの読者層ではまずないし、女性読者はなおのこと喜ばないだろう。BLなんかじゃ全然ないし。やっぱりホモセクシャルな人なのかな？　でも、男性向けエロラノベの手法で描かれているから、そーいう人が読みたいものとはズレてるはずだしなー。

要は、姫騎士が「くっ殺せ……」というシチュを、中年の親父同士でやったらどーなるのかな、エロいんじゃないかな？　という話です。

作品の意味を自分でバラしちゃう作者ってどーよとも思いますが、私はときどき親切なので、こうして解説しちゃいます(笑)

商業作品ではそんな試みはしませんが、タンバリンはそういうことをやる私の遊び場ですから！　あ～楽しかった！^^