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タンバリンでできたオーロラ
第34章 ドクター・オフィスラブ
小日向マリカくんは優秀なナースだが、どうもロマンチストすぎるきらいがある。そして影響を受けやすい。いつものことであったか。

まあ、熱しやすく冷めやすいタイプなので、そのうち飽きて元の呼び名に戻るだろう。

「先生はお医者様ですもの。ですから、ドクターをつけて、ドクター・オフィスラブとお呼びしようかと」

なるほど。
医者というよりは、職場恋愛のトラブルシューターのようなイメージだが、それはそれでカッコいい気もする。

「素敵ですのよ……オフィスラブ」

それは俺の事か、それともオフィスラブのことか。
まあ、彼女はナースで私は医者で、男性なのだから、二人が恋に落ちればオフィスラブと言っても差し支えなかろう。

ドクター・オフィスラブとオフィスラブ。
ならばキミは差し詰めラブナースといったところかな。

実際、彼女とは毎晩ウチでマリオカートをする仲だ。
俺のルイージと彼女のピーチ姫が抜きつ抜かれつ大ハッスルという奴だ。
あながち間違ってはいない。

……しかし、だ。
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