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タンバリンでできたオーロラ
第38章 終末のユーフォニアム
制服の色はそれぞれのバンドごとに違っててさ、赤、青、紫、そうそう、ピンクに緑、あと、もっと沢山ね! 右から左から前から後ろから……曲はなんでもいいわ。だって、哀しい曲を奏でるマーチングバンドなんてないんだから。陽気だったり、勇ましかったり、とにかく、楽しく、景気よくってね!

で、その女の子たちの行進がぶつかり合うの。四方八方、正面衝突よ。演奏しながら「あっ、ぶつかるぶつかる、ぶつかっちゃうよー」ってなって、本当にそのままぶつかって、ドーン! ドーンッて、あっちでもこっちでも!

ぶつかった女の子たちは、そのまま空高く舞い上がって……。
そう、海の沖でぶつかり合って砕ける波みたいなイメージよね。あと……そうね。万物の創生? 地球ができたとき、みたいな。地表のあっちこっちでマグマがぶわーって噴き出してる感じ?

そうやって吹っ飛んじゃうともう演奏なんてしてられないから、飛んじゃった子たちはみんなケラケラ笑っちゃって。笑いながら空に舞って。でも、地上ではまだぶつかってない子たちが行進も演奏も続けてるから音楽は絶えなくて、満ち溢れて。その子たちがまた衝突して……。

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