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タンバリンでできたオーロラ
第38章 終末のユーフォニアム
バトンの後に続くのは……ブラス隊。くるっくるしたホルンやユーフォニアム、スラリとしたクラリネット、トランペットが、これも全員可愛い女の子たちで……そうよ、悪い? 行進してるのは全部女の子なの。みんなね! だって、そのほうが可愛いでしょう!?

金ぴかの笛を吹きながら、抱えながら、上を向いたり横を向いたり! みんな揃ってよ、そう、一斉にね、曲に合わせて。素敵と思わない!? それで、最後におでましするのはドラムラインよね。小太鼓がタカタカチキチキ気取った感じで、大太鼓はドーンドーンってずっしりした音を鳴らしながら続いてさ! シンバルもジャーン、ジャーンって!

あははっ、楽しいでしょう?

そんな鼓笛の行進がね、あっちからもこっちからもやって来るの。ほら、ここから見えるあそこの交差点の向こう側からもこっち側からも、そう、広い車道の全部の車線をそれぞれにね。それはもう、目に入るすべてを埋め尽くすぐらいに。私たちはこうしてこの歩道橋の上から「わー、あれー」って指さしたりしながら欄干に身を乗り出して見物してるの。声援を送ったりしたりしながらね。

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