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第41章 などて君 虚しき空に消えにけむ

■あとがき

うっかり忘れてたんですけど、この短編集は収録タンバリンそれぞれにあとがきがつくんですよね。

で、『VTuberを始めた学級委員長(清楚)がエロすぎて困る』のあとがきとして書いた前ページまでのタンバリンにもあとがきを書くのが仕様となるわけで……あとがきのあとがきみたいなことになってしまった^^;

特に言い残すこともないので、今作の創作メモ的なことを少し。

一番苦心したのは「読者層を決める」ことでした。パロディものですから元ネタ知ってる人向けに書けばいいじゃないのっていう話なんですけど、そうも単純ではないのですよね。

エロラノベの購買層って……年齢や性別は一般ラノベとほぼ変わらないんですけど、ひとつだけ大きく違うのは「レーベル買い」「エロラノベ買い」によって支えられているという点なんです。

例えば一般のラノベって作品や作者で買いますよね?　ところが、エロラノベはそうじゃなくて「美少女文庫、二次元ドリーム文庫なら全部買う」とか「エロ小説なら全部買う」という方がけっこうな割合で存在しています。

ですから、この作品を手に取って下さる委員長(清楚)ファンの方も多いとも思うのですが(ありがとうございます!)、それ以上に「委員長はもとよりVTuberなんて全然知らないよ!」っていう、ただ単に二次元ドリーム文庫(またはエロラノベ)にしか興味がなくて購買する層のが圧倒的に多いのです。

だから、ここまでパロネタをぶっ込む作品というのはあんまりないんですよね。

また、パロディを期待する読者も三通りぐらいに分かれるだろうなと思います。

１．二次創作的なものを期待
２．オマージュを期待
３．タイトルと表紙だけで充分

レーベルのコアファンはおそらく３、もしくはパロディとかどうでもいい。求めるのはレーベルらしさのみ。

これらの読者さんすべてを満足させるというのは至難の業。

あくまでもオリジナル作品でないといけないので１はそもそも無理ですが……。ヒロインの性格も、元ネタ様とは全く違うものになるように方向づけてから設定しました。

そんなわけでバランスに腐心し、バランスをとりにいっただけに、きっと読んだ方の感想は割れるだろうと思っています。期待が何かによってお互い真逆の反応でも不思議ではないでしょう。

そういう点でも難しいお仕事でした!
でもそれもまた楽し^^