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第6章 ライヴ＝人生？

｢マネージャーという仕事は……私は経験が無いので分かりませんが……
やはりメンバーの成長を後押ししながら自らも成長出来る素晴らしい仕事だと思いますよ。
西本始めメンバーはまだ未熟な若者達ですが……
だからこそ伸びていくのを見る楽しみがあると思います。
頑張って下さいね｣



｢……未熟な若者て……がーん｣
｢智也さん……自分も若者だろ……｣


三広と亮介が呟いた。



｢本当にそうですね……
頑張ります｣



景子は智也に輝く笑顔を向けながら、心ここに有らずで珈琲を飲むカナをチラリと見た。



(ふん……
岸智也……偉そうに。
苦労知らずのボンボンが。

ほなみに未練タラタラなのが見え見えなのよ。
自分の部下に手を出しておきながら前妻にデレっとして、女々しいったらないわね……

この子も可哀想にね)



景子のスマホが鳴る。


｢すいません……ちょっと失礼します｣


皆に頭を下げると楽屋を出ていった。