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第19章 心～crossroads

戸惑う景子に、あぐりは自分の胸を叩き、ブンブン頷いて熱弁したのだ。


｢わーってるわよ！
根掘り葉掘り色々聞こうなんて思ってないし！
そういう事はね、本人から自発的じゃないとねっ！
……カナちゃんがね、言い過ぎたって悪がってたのよ～！
まあまあ、あんたも、ほなみへの意地悪は大概かな～て思うけどね！
……でもさ、母親として先輩になるわけじゃないっ！
ほなみも初めての妊娠だしさ～！色々相談に乗ってやってよ～！
私も、そればっかりは経験ないしさあ……

じゃあ、また女子会企画しとくからね！
宜しく～！｣



一方的に言いたい事を言い、あぐりは野村と手を繋いで去ってしまったのだ。




景子は、エレベーターの中で思い出し笑いをした。

ほんの少し、罪悪感が薄れた様な気がする。