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らぶあど encore!
第3章 魔性の女達
「祐樹は、スゲーなあ」


雑踏を歩きながら三広は感心したように呟いた。


「何が?」



亮介が祐樹の肩をガシッと掴んだ。



「つまり、天性の女たらしって事さ!
さっきの女の子、もうお前に夢中だぜ?」



「何でだよ……俺は何もしてないよ?」



「あのどこが何もしてないだと――!?
あんな対応、俺には一生無理だ――!」


三広がギャンギャン喚く。


「気を付けないと、勘違いされるぞ」



「亮介……人を魔性の男みたいに言うなよな」



「お前が魔性でなくて何なんだよ!
ああ、そうだな……それ言ったら、ほなみちゃんも魔性の女と言えるかもなあ……」



「おい、人の奥さんの事を何言うのさ」



祐樹は微かに笑うが、内心亮介の言葉に納得していた。



確かにそうかも知れない。

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