この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
新月
第7章 大切なこと




『こんなところにいたんだ。

捜したよ?』



暗闇にいたので、目が光に慣れていない。
しかも、涙が次々と溢れ出してくるので、目の前の透吾が見えない。



『一人で泣いてちゃ、だめだよ。


なんで、僕のところにこないの。』



拗ねた口調でそういい、手をチヨに差し出す。


『……だって……』


チヨは、消えそうな声で、透吾の差し出した手を見つめているが、手は自分の胸の前で硬くこぶしを握っていた。



『だって、


何………?』



透吾は少しイライラしながら、目線をチヨに合わせる為、

しゃがみ、膝をついた。

差し出した手は、引っ込めない。


『おいで、チヨ』




チヨは、首を横に振り、動かない——。



『…だって、とうごさまは……


お忙しいから………。』










/49ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ