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弟プレイ
第8章 永遠の誓い
だから、どうか――……
「愛してるよ、梓」
「私も愛してる。蒼」
一生蒼を愛することをお許し下さい。
「おめでとう!」
みんなが祝福する中。
私達は手を繋いで、もう一度キスを交わす。
「「愛してる」」
その愛の言葉は鳴り響く鐘の音に掻き消された。
薬指には蒼から送られた愛の形。
私はそれを指でなぞり、人知れず幸せを噛み締めていた。
――――――――……
―――――…
「早いわね。もうあれから10年以上は経つのかしら?」
「そうね。それくらいにはなるわね」
結婚式が終わり、教会から出てきた新郎新婦の二人をライスシャワーが歓迎する。
そんな中、梓の母とその姉は肩を並べて話をしていた。