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弟プレイ
第8章 永遠の誓い
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ただひとつだけ言えるのは。
これはきっと、秘密の結婚式。
私と蒼……二人だけの。
「では、指輪の交換を」
牧師さんの言葉を合図に、蒼が私の左手を取る。
「短期のバイトで貯めて買った安物だけど。いつか……本物を渡すから」
「蒼……」
薬指に通される冷たい指輪の感触。
最近帰りが遅かった理由を知って安心したせいか、鼻の奥がツンと痛くなる。
蒼の顔が……涙で滲んでよく見えない。
「誓いのキスを」
そっと目を閉じる。
髪をかき分けた手が頬を引き寄せ、私と蒼は秘密の誓いのキスを交わした。
白いドレスも。
夫婦という肩書きも。
姉弟である私達には許されない。
けれど神様。
弟である蒼を愛することをお許し下さい。
私は……蒼さえいてくれれば、他に何もいりませんから。
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