この作品は18歳未満閲覧禁止です
弟プレイ
第12章 蒼 eyes.3 それでも…
「俺は姉貴が好きだ」
堪えきれず、想いを告げた瞬間。
ガチャリ、と。
何かが外れる音が聞こえた。
それは理性で閉めたはずの鍵が、朽ち果てて壊れた音。
もっとがんじ絡めに錠を掛けるべきだったと、後悔しても遅い。
開かれてはいけないはずの箱が……俺の中で開いてしまった。
叶わない恋はもうたくさんだ。
迷いも、理性も。
俺はその瞬間投げ捨ててやった。
やっぱり、それでも…俺は。
姉貴が好きだから。
‐蒼 eyes. END‐